こんにちは。
プリンター PIXUS iP7230を2013年の春頃に購入して、もう6年が過ぎましたが何とか稼働しています。
でも、購入して3年ぐらいでしょうか、2016年度の正月に向けて年賀はがきの準備をしていた時です。
年賀はがきに印刷する画像素材も、赤を基調とした明るいものを選び、後は印刷するだけだと思っていました。
しかし、できあがった年賀状を確認すると、どことなく違和感を感じました。
「赤ではなくて、なんか薄くて、黄色っぽい。気のせい?」
元日に届けるには、翌日には出さなくてはならかったので、自分の気のせいだと思い、そのまま投函してしまいました。
しばらくたって、青や緑の文字を含む文書を印刷する機会がありました。
出来上がりをみると、以前の違和感が確信に変わりました。
明らかに赤や青の文字があるはずなので、黒と黄色(しかも薄い!)しかない。
プリンタは購入してからまだ、3年ぐらいだったので、寿命にしては早い。
「まさか、インクが原因?」
購入後、2年後ぐらいから、純正品に比べて安いということでリサイクルインクか互換インクを継続的に使用していました。
リサイクルインクか互換インクの違いもその時は理解していませんでした^^;
何の根拠もなく、リサイクルインクと互換インクは国産でもあるし、純正品と変わらないという思い込みで大量にストックしていました。
しかし、たまたまマゼンダ(ピンクに近い)、シアン(青に近い)、イエローの純正品が1セットだけ残っていたので、祈るように取り替えてみました。
「感動(泣)。。。そう、これこれ。私が期待していたのはこの鮮やかな色の三原色。」
以降、純正品以外のインクを利用する勇気がなくなりました。
(しばらくして、純正品以外のインクには品質に差があることがわかり、使用する場合は、確実に品質が高いものを選ぶようにしています。)
購入から6年経過した、最近ですが、突然、カートリッジが内部で動くたびに異音がするようになりました。
ついには、「修理が必要です。」というメッセージ画面に生まれて初めて目の当たりにする機会を得てしまいました^^;
さすがに購入から6年だと、寿命かなとは思ったのですが、最初に一番安かったというだけで決めた純正品以外のインクを使わなければ、もう少し寿命が延びたのではとも考えたりしました。
純正品インクをはじめ、リサイクルインクや互換インクも上手に利用したいですよね。
お金のことを考えると、純正品インクばかりでは負担が大きいです。
そのためにはリサイクルインクや互換インクについて知る必要があります。
リサイクルインクや互換インク、純正品インクについてこれを機会に中身を知っておきましょう。
プリンターのリサイクルインクや互換インクのトラブルの可能性などの特徴
項目と順番が一致しませんが、純正品インク、リサイクルインク、互換インクの順番で進めていきたいと思います。
基準となる純正品インクについて一番最初に触れておくほうが、比較しやすいと思いましたので。
品質、価格、製造方法に注目して、それぞれのインクの特徴についてみていきたいと思います。
純正品のインクとは
純正品のインクの品質、価格、製造方法についてご紹介します。
- 品質は他のリサイクルインク、互換インクとは一線を画す。
品質は一番良い。 - 価格は他のリサイクルインク、互換インクよりも高い。
価格は一番高い。 - 各プリンターメーカーがそのプリンターに最もあうように作っている。
工場の品質管理のレベルも別次元で品質の確保は徹底している。
品質はプリンターメーカーが作った純正品インクですから、他のリサイクルインク、互換インクとは一線を画しています。
品質は一番良いです。
またプリンターを購入した時の無償修理保証も純正品インクだけ使用していた場合に限り、受けられるようになっている場合が多いです。
純正品インクを使用していて故障した場合は、メーカー側に瑕疵(欠点)があった可能性が否定できないからですね。
それだけに純正品インクはプリンターメーカーが力を入れて作っているといってもよいでしょう。
純正品のインクの品質の高さを示す某メーカーの宣伝内容をご紹介します。
「保存の条件によっては、印刷したものが200~300年、保存できる。」
「カートリッジも液漏れなど様々な対策が取られているので、プリンターへの負担がない。」
メーカーに限らず、純正品インクで印刷したものは長期間の保存に向いています。
デジカメやスマホから写真を印刷する場合は純正メーカーのインクが絶対におすすめです。
また、プリンターも故障しにくいです。
価格は他のリサイクルインク、互換インクよりも高いです。
価格は一番、高いです。
高い理由はいろいろありますが、一番、大きな理由はプリンター自体が赤字なためです。
プリンターは製造コストが販売価格が上回り、赤字状態といわれています。
プリンターに関する利益は消耗品である純正品インクでまかなう必要があるため、その分、少し高くなります。
プリンター本体の価格について少し、補足です。
最近のプリンターは印刷するだけでなく、Wifi接続、スキャナー、コピー、FAXなど複合機能が豊富です。
もちろん、印刷するだけの従来型のシンプルなものもあります。
そして2、3万円も出せば、結構な複合機能が付いた高機能のプリンターを購入できます。
印刷専用のシンプルものなら、数千円で買えます。
5万円も出せば、もう最高級プリンターが購入できてしまいます。
プリンターメーカーの方は本当に大変ですね。
話は戻りまして、製造方法ですが、純正品インクが高品質で少しお高めの理由が垣間見えます。
純正品インクが高いのは、もちろんプリンター本体の赤字の補填だけではありません(笑)
純正品インクは各プリンターメーカーがプリンターに最もあうように開発しています。
プリンターの内部にかかる負担や印刷の出来栄えに与える影響など、細かい検証を重ねています。
わずかな問題点も見逃さない、妥協しないという姿勢で作っています。
わかりやすい例では製造工場の品質管理レベルは別次元です。
ホコリが全くないクリーンルームで行われ、使われる水も、半導体製造などで使用されるような究極の高純度のものが利用されます。
品質、価格、製造方法について簡単にまとめますと次のようになります。
純正品のインクは、徹底した研究・開発など製造コストは高くなります。
またプリンター本体の赤字を消耗品の純正品でカバーする必要もあります。
品質は、他のインクよりも断トツに群を抜いています。
リサイクルインクとは
続きまして、リサイクルインクの品質、価格、製造方法についてご紹介します。
- 品質は使用済み純正品のカートリッジの再利用の仕方に左右される。
そうした中、2019年7月現在、リサイクルインク業界では某会社の一強状態が続く。 - 価格は純正品インクと互換インクの中間。
価格は2番目です。 - 使用済み純正品インクのカートリッジを独自に回収して、別のインクを詰め替えて作られる。
品質は使用済み純正品インクのカートリッジを再利用するため、その管理の仕方によって変わってきます。
しかし、リサイクルインクでは2019年7月現在、某会社の一強状態が続いています。
その会社名はエコリカです。
シェアはリサイクルインクだけでは90%超!、インク全体でも10%!
驚異的ですが、きちんとした理由があります。
エコリカが選ばれる理由はなんといってもサポートの充実です。
エコリカのインクを使っていて、プリンターが故障した場合は修理代金を代わりに支払ってくれるというのです。
エコリカすごいです。
価格は純正品インクと互換インクの中間です。
使用済み純正品インクのカートリッジをリサイクルするので環境にやさしいです。
しかし、カートリッジの回収、検査・修理・清掃などのコストがかかるので、互換インクよりも、少し高くなります。
カートリッジは新しく作る場合は大量生産でコストを下げられますが、リサイクルの場合はそうはいきませんからね。
製造方法ですが、使用済み純正インクのカートリッジを独自に回収して、別のインクを詰め替えたものです。
回収したものは検査し、高品質なものだけ利用します。
必要に応じて、修理や加工もします。
そして、隅々まできれいにクリーニングした後、別のインクを補充します。
補充するインクは純正品とは全く異なるものです。
全く異なるものといっても純正品のインクの成分を分析し、限りなく、純正品に近づけたものになっています。また、インク自体の保存性や固まり具合の問題もしっかりチェックしているため、プリンターへの負担も小さいといわれています。
品質、価格、製造方法について簡単にまとめますと次のようになります。
リサイクルインクは使用済み純正品インクのカートリッジを再利用し、純正品とは異なる別のインクを詰め替えるというわかりやすいものです。
しかし、カートリッジの再利用は、回収、検査・修理・清掃などのコストがかかる上、その管理の仕方は難しく品質に直結してきます。
2019年7月時点でエコリカは、これら課題を見事、克服して、一番、支持を受けています。
手厚いサポートも、自社の商品への自信の裏付けの証明ともいえるのでしょう。
互換インクとは
最後に互換インクの品質、価格、製造方法についてご紹介します。
- リサイクルインクと異なり、メーカーも多種多様。
品質は互換インクメーカーに左右される。 - 価格はインクの中で一番安い。
- カートリッジからインクまですべて独自に作られる。
品質は互換インクの品質は互換インクメーカーに左右されます。
リサイクルインク業界と異なり、メーカーも多種多様で群雄割拠状態のためです。
ちなみに互換インクのインク全体占めるシェアは2019年時点で10%弱です。
リサイクルインクのシェアよりも少し低いです。
互換インクメーカーの工場のレベルが品質を決めるポイントになってきます。
もし、工場がISO14001とISO9001の認定を受けていれば、及第点の品質をクリアしていると判断できます。
ISO14001とISO9001は国際的に認めれた規格です。
認められるには審査を定期的に受ける必要があります。
ISO14001は製品だけでなく、製造工程も含めて環境にやさしい環境を備えている証明になります。
ISO9001は製品だけでなく、製造工程も含めて高い品質を維持するための環境を備えている証明になります。
そのため、互換インク選びはISO14001とISO9001に注目してみることがおすすめです。
その他の選び方としては、保証サポートや電話による相談窓口がある商品がおすすめです。
価格はインクの中で一番安いです。
純正インクの半額からそれ以下のものが多いです。
安い理由は、カートリッジの回収コストがかからず、大量生産することでコストを抑えることが可能になるためです。
製造方法ですが、カートリッジからインクまですべて純正品の仕様を研究し、そのプリンターで使えるように金型から製作し、すべて独自に作ります。
基本的にはICチップもあり残量表示もされます。
なお、プリンターメーカーの承諾をとったものではありません。
品質、価格、製造方法について簡単にまとめますと次のようになります。
互換インクメーカーは多種多様で、品質もメーカーによります。
それゆえにメーカー選びは慎重に行う必要があります。
互換インクの選び方としては工場がISO9001とISO14001をもっているか、保証サポート・電話による相談窓口がポイントになると思います。
プリンターのリサイクルインクや互換インクのトラブルが自己責任となる理由
自己責任となる理由
純正インク以外のインクを利用する場合は基本的に自己責任になってしまうことについて触れておきたいと思います。
自己責任とは極端な言い方をすれば、「プリンターが故障しても、修理代金など保証はできませんよ。」ということです。
しかし、例外として純正インク以外のインクでも、自己責任ではなく無償修理保証が受けられる商品があります。
すでに、ご紹介しましたが、リサイクルインクのエコリカです。
エコリカについては修理代金の保証サポートがあるため、純正品インク同様、ここでお話しする自己責任の対象のインクではありません。
例外の紹介をさせていただいたところで、話を本題に戻しましょう。
互換性インクの説明書をみると、プリンターが故障しても保証できない旨の記載があります。
また、プリンターメーカー側の説明書では無償修理保証は純正品以外のインクを使用していない場合に限るといった場合もあります。
そのため、確実に無償修理保証を受けたい場合は、保証期間内は純正インク以外は利用しないことが無難です。
プリンターメーカーとしても、あずかり知らないインクを使用されて故障されたとクレームを受けても困るということですね。
純正品インク以外を利用する場合は、自己責任といわれる理由はこのような事情をさしています。
(参考)純正品以外のインクを使用した場合の考えられるリスク
最後に参考として純正品以外のインクを使用した場合の考えられるリスクについて触れておきましょう。
純正品以外のインクは、純正品の成分を分析し、真似て作られます。
その分析は優れたものもありますが、しかし、純正品インクとは同じになりません。
純正品インクはプリンターへの影響も検証された上で作られていますが、純正品以外のインクはそうではありません。
例えば、使用した互換インクが純正品よりも極めて凝固しやすいなどの粗悪な品質であった場合、プリンタヘッドのノズルが詰まってしまうということも考えられます。
互換インクはカートリッジから独自に作っていますが、場合によってはカートリッジのICチップの接触不良でインク自体、プリンターに認識されないということも考えられます。
互換インクが仮に粗悪であったとしてもすぐに目に見えるトラブルが出るケースは多くないので、いざ、トラブルがあった場合でも、原因は証明しにくいでしょう。
また、一度でも粗悪な互換インクを使用してしまった場合は、プリンター内のノズル部分などに一部、残留します。
これは潜在的なリスク要因を抱えてしまうともいえるでしょう。
将来的にプリンターにどう影響するのかわからないため、気になります。
このように、互換性インクはプリンターへの影響についてよくわからない点が少なくないので、利用する場合は、少なくともプリンターの無償修理保証期間が過ぎるまで待つことをおすすめします。
最後に
純正品のインクを利用するのが、プリンターにとって最もやさしく、ベストであることが、疑いの余地はありません。
しかし、お金のことを考えると、純正品インクばかりでは負担が大きいです。
そこで、リサイクルインクや互換インクも上手に利用したいですよね。
そのためにはリサイクルインクや互換インクについて知る必要があり、最低限、知っておきたい内容をみてきました。
リサイクルインクは2019年7月時点でエコリカの一強状態でした。
エコリカは純正品とは異なるものの、修理代金の負担などサポート保証が充実しており、純正品以外のインクでは一番、おすすめしやすいです。
互換インクはこれといったメーカーはまだなく、品質やプリンターへの影響も互換インクメーカーによって決まってきます。
互換インクの選び方のポイントは、工場がISO9001とISO14001を持っているか、保証サポート・電話による相談窓口があるかを参考にしてみてください。
最後に私が実践している純正品以外のインクを利用するタイミングや使い分け方についてご紹介します。
タイミングは少なくとも、プリンターの無償修理保証期間が過ぎた後をおすすめします。
それ以外ではリサイクルインクや互換インクの価格面の安さの魅力がプリンターへの影響の不安を上回った時が、リサイクルインクや互換インクの利用のタイミングといえます。
例えば、プリンター自体は動いているけれど、モデルや機能面が古くなって、何かの機会があれば買い替えたいなという気持ちが出た時はよいタイミングかな思っています。
使い分け方は何十年も残しておきたいデジカメやスマホから写真を印刷する場合は純正メーカーのインクが絶対におすすめです。
大量に印刷する場合や数年程度保存できればよいものであれば、リサイクルインクや互換インクがおすすめです。